私が3年前につぶとろを飼ったのが、私にとって初めての、自分の家族としてのにゃんこだったわけなのですが。
私がまだ実家に暮らしていた高校3年生の時、妹が欲しがって地域のシェルターから引き取ったネコ姉妹を飼ったのが初めてのニャンコとの出逢いでした。その姉妹猫はアメリカンショートヘア?の感じの美しいキジトラちゃん姉妹でグレちゃんとチャーちゃんでした。私はまだその頃猫アレルギーが酷くて唾液に触れるとかぶれてかゆくなってしまうので、なるべく舐められないように距離を取っていましたが、猫自体は好きでした。
私は高校までをニューヨークの実家で過ごし、大学からは日本に移住したのでその後も猫は実家に帰ると時々会う、おばあちゃんちや親戚の家に行くといる、という感じの存在なのでした。そして、私の妹はその後実家を出て大学に行ったり、仕事の関係でアメリカの色々な都市に住んでいましたが、ずっとニャンコを飼っていました。妹は、実家のチャーちゃんやグレちゃんが亡くなった後も、モー、アビー、クライド、ノラ、と自分のネコを何匹も飼っていて、今のノラは4匹目のパートナーです。
実はクライド(通称クーちゃん)は妹と10年以上、一番長く過ごしたパートナーで、本当に高貴で美しい立派な雄猫でした。本当は今回の里帰りではくーちゃんに会える予定で、私もクーちゃん用に沢山おやつやお土産を沢山買い込んでいました。長毛種だったので、毛玉配慮のちゅーるとか毛玉配慮のおやつとかいっぱい!それなのに、とっても悲しいことに、私が行く数日前に体調が悪くなり、息が苦しくなってしまい、天国へと旅立って行ってしまったのです。
クーちゃんはとっても特別な猫で、今回もとっても会いたかったし、なんだかいないのが信じられないくらい存在感の大きい子でしたがきっと沢山の愛を振りまいてモーやアビーのところに帰って行ったのだと思います。
妹がくーちゃんをシェルターにもらいに行ったとき、くーちゃんは長い毛がドロドロでガビガビになった状態で見つかったので全身の毛を刈られてヌルっとした痩せた体にセーターを着せられていたそうです。その時点で推定2~5歳ということしかわかっておらず、その毛のない子を妹が連れ帰って育てました。するとだんだんと毛が立派に生えて、ものすごく美しいハンサム猫の姿になりました。
くーちゃんは本当にもふもふな子で、こんなに長毛で体も大きくて立派なのに、シャイで怖がりで優しい子でした。
本当にいるだけで癒しそのものでした。
毛が長いのでいつでもブラッシングは大好きで私が手にブラシを握るだけでごろごろ言うような子でした。
食べてる姿さえ凛々しい。
本当に全身ふわっふわで寒いニューヨークの冬にはずっとくーちゃんを抱いていたいくらいもこもこ!!
うちの子と違ってとろーんって抱っこさせてくれたなあ~。
つい、こないだの年末にはみんなで、「あけおめ~~!」ってフェイスタイムしていたのにね。
私がNYで風邪ひいてた時もこんな風にずっと癒してくれてる優しい子でした。
私は今初めて自分のネコを飼っていて、「もしつぶとろが死んじゃったら・・・」何てこと、まだ想像すらできないけれど、妹はこんな辛いお別れを何度もしてきたんだなあ。どうやって耐えられるんだろうか、私には想像もつかないよ。
そういったら妹は、悲しい瞬間の事よりも、数えきれない素敵な思い出の方が、もらったものの方が多いよって言っていました。
本当にそうなんだろうなあ。それを聞いて、益々、つぶとろにもらう毎日のひとつひとつの幸せを大切に毎日生きようってそう思いました。今もくーちゃんのことを思いながらこれを書いてる私のおしりの両脇にくっついてつぶとろがぐんにゃり寝ています。本当に幸せだよ。くーちゃん、いっぱい癒してくれてありがとう、また会おうね。
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